ワッツ コンサルティングは経営コンサルティングと
マーケティングコンサルティングサービスの会社です。
企業を成功に導くのは、事業戦略、マーケティング戦略だと思います。
私たちは「戦略とは、企業がお客様の期待に応えるため、
自身の長所を活かし、変化に立ち向かう決意」だと考えています。
そんなお客様企業のため私たちは
明快な方法論と豊富な経験、
暖かいハートを持ってお手伝いいたします。
今月の一言
効果的な意思決定とは、行動と成果に対するコミットである。決定を行った後でその決定を売り込む必要があるのでは、行動は起こされないし、成果も得られない。結果として意思決定はなかったと同じである。
ピーター F.ドラッカー 『マネジメント[エッセンシャル版]』
代表・高橋の一言
プロジェクト案件に関する方針を決める会議があったそうです。その決定に従って、キックオフしようとしたら全く動かない。関係者の協力を得るために初めから説明をしなければならない。では、決めたあの会議は、一体何だったのかという訴えを聞きました。そこでドラッカー先生の『マネジメント』を紐解いてみました。確か、どこかの章に「意思決定」の節があったに違いないと。
明快な答えがありました。「効果的な意思決定とは、行動と成果に対するコミットである」と。その会議に参加した関係者に行動と成果に対するコミットが生まれなければ、意思決定はなかったも同じであると断言されています。
更に、「意思決定の実行を効果的なものにするには、決定を実行するうえでなんらかの行動を起こすべき者、逆に言えば決定の実行を妨げることのできる者全員を、決定前の論議のなかに責任を持たせて参画させておかなければならない」(出典:「マネジメント」)と具体的な方法論を教示されています。
個人の意思決定では、自分の責任で、目的を達成するために最適と思われる案を選び出せば良いが、ここは組織の意思決定です。「マネジメントの行う意思決定は全会一致によってなされるようなものではない。対立する見解が衝突し、異なる見解が対話し、いくつかの判断のなかから選択が行われて初めて行うことができる」(出典:「マネジメント」)と。
これを乗り越えるには、責任ある関係者を集め、大変な時間やエネルギーを投じることになりますが、乗り越えたら戦略一致のプロジェクトが生まれるに違いありません。タイパやコスパの時代ですから、簡単に済ませたくなる気持ちはわかりますが、後に続く成果を信じて踏ん張りたいものです